2010-09-18 「ハーパー・リーガン」 長塚圭史 パルコ劇場 19:00 パルコ『ハーパー・リーガン』。シーンの一つ一つが、一枚の静謐な写真のよう。彩度を落とした、鮮明な。ちょうどあのチラシ写真のような。劇場中が心静かに集中し続ける140分間。 「何もしない」芝居ができる人は、本当に力のある俳優なのだと思う。『ハーパー・リーガン』には、そういう人が揃っていた。特に終盤の小林聡美と山崎一、ただ黙って日常の動きをしているだけなのに、どうしてあんなに豊かに伝わるものがあるのだろう。