2010-01-01から1年間の記事一覧
青山円形劇場 18:30 青山円形劇場『ア・ラ・カルト2』クリスマス・イヴに、芝居と歌と音楽を。特別な日のためにレストランを訪れたふつうの人々。洒落っ気たっぷりのエンターテイナーたち。彼らも観客も丸ごと包み込む、円形劇場をフルに使った暖かな空間。 …
世田谷パブリックシアター 19:00 SePT『まちがいの狂言』客席に入った途端、「ややこしや」を主言語とする生物がわらわらわらわらとお出迎え。彼らに手を振られる人あり、席を奪われる人あり、荷物をいじられる人あり。ややこし語(?)で彼らとコミュニケー…
レパートリーシアターKAZE 14:00 東京演劇集団 風『ハムレット -to be or not to be-』グルグルと動かされるショウケースのようなセット、白い少年たちと黒い男たち、人ひとりがすっぽりと収まる水の満たされた水槽。目に焼きつくビジュアルがそこかしこに。…
本多劇場 19:00 これから本多劇場へ。思えば、大人計画を生で観るのは今日が初めて。演劇と出会ったばかりのころに名前を覚えた劇団なのに、今まで生観劇してこなかったのは我ながら不思議。なんとなくタイミングを逃がしてしまっていた。そういうもの、思え…
赤坂ACTシアター 19:00 赤坂ACTシアター『ジャンヌ・ダルク』スペクタクル、という言葉は知っていた。大劇場や広い野外空間でそれが実現するのも知っていた。が、いつの間にやら、心のどこかで「エンゲキではそんなものは観られない」と無意識に決めてかかっ…
世田谷パブリックシアター 14:00 SePT+コンプリシテ共同制作『春琴』。劇場という所は、今では少なくなってしまった、ほんとうの暗闇をつくれる場所のひとつなのだと思い出した。質感を持ったモノとして広々とした空間を満たす陰影。蝋燭の仄かな明かり。微…
サンシャイン劇場 14:00 キャラメルボックス『サンタクロースが歌ってくれた』弾けるような勢いで押しまくっていた「10days」に対し、バランスの良さと掘り下げの深さが魅力的な「本公演」。娯楽活劇として突き抜けていたのは前者だけれど、『サンタ』を味わ…
サンシャイン劇場 14:00 キャラメルボックス『サンタクロースが歌ってくれた 10days Limited Ver.』真っ正面からハッピーを叫ぶのは多分とても難しいことで、この劇団でさえ実は本当にそういう色の作品は数少ないと思う。その数少ない作品を、真っ当に真っ正…
東京芸術劇場中ホール 19:00 F/T10 マルターラー演出『巨大なるブッツバッハ村』。なんかもう、駄目ーな感じのコミュニティ(だったもの、多分)。お金も物ももう彼らのものではなく、多分もう戻ってこない。駄目すぎて、もうコミュニケーションすらうまくいか…
シアターコクーン 13:00 シアターコクーン『タンゴ』何もないなら、壊すことすらできない。青年は再生を求め、もがく。視覚的にもめちゃくちゃで戯れに満ちた前半と、ほぼ同じ物を使いながら「整然」がもたらされる後半。膨大な観念的台詞に振り回されるどこ…
東京芸術劇場中ホール 14:00 ロベール・ルパージュ演出『ブルードラゴン』目の眩むような時空は、テクノロジーと地道な人力の融合。巨大にうねる環境・中国。そこでひととき並びあう三本の線。「何を語るか」と「どう語るか」が融け合っているからか、物語へ…
明治大学アカデミーコモン 18:30 明治大学文化プロジェクト『夏の夜の夢』キャストスタッフ共に経験者/未経験者入り乱れ。で、この安定感と勢い。職人パートは貫禄すらあり。いのうえひでのりか森山未來か…な身体能力とギャグセンスのボトム、良い声を活用…
アサヒ・アートスクウェア 19:00 オーストラ・マコンドー『そのとき橋には誰もいなかった』ライヴ会場の高さ・奥行きを贅沢に使った立体的なセットがまずインパクト有。そこに映像を重ねて更に奥行き感、シンプルで効果的な方法。演者も熱量あり、更にバラン…
あうるすぽっと劇場前ロビー 16:00 F/T10 アンドロイド演劇『さようなら』平田オリザと石黒浩による緊急アフタートーク付き(「俳優」と文科副大臣も飛び入り)。演劇の…というか人の認識世界にロボットがいることが当然になってゆく昨今。演劇の要素にロボッ…
東京宝塚劇場 18:30 宝塚月組『ジプシー男爵/Rhapsodic Moon』芝居。明るくおおらかで、古典オペレッタ原作ゆえのかっ飛んだ展開に自らツッコミを入れてしまう度胸がナイス。レビュー。「豪華さ」や「大人数」の力をナメちゃいかんですな。70人近く(推定)が…
下北沢駅前劇場 14:00 LEMON LIVE『遺産相続。』脚本弱め&テンポ緩めで残念ながらも、俳優陣はさすがに達者。特に大内厚雄と我善導、キュート系(?)を担いつつ間と台詞回しの巧さが際立っていた印象。そろそろ再演も観たいかも。男女逆転キャストが輝きまく…
静岡芸術劇場 14:00 静岡芸術劇場。階段を登りつつふと顔を上げると、今井朋彦さんと宮城聰さんがダブルでお出迎えしていて動揺。私のプロフィール写真は、ここの2Fロビーから見上げた天井です。 SPAC秋の芸術祭・今井朋彦演出『わが町』。ある眼差したち…
文学座アトリエ 19:00 文学座アトリエ60周年記念公演『ダーウィンの城』。城。選民。DNA。目。現代、地上から遥か離れた人間たちのコミュニティで起きる諍い。間取り図を思わせる床と白い家具と時に生中継するテレビ、無機質で薄ら寒い印象。暴力以上に、時…
世田谷パブリックシアター 19:30 ピーピング・トム『ヴァンデンブランデン通り32番地』。雪、吹き抜ける風、小さな家。本当と幻が溶け合って離れなくなってしまったような世界。すっとぼけたユーモアと、彼らの、決して誰とも分かち合えない痛み。"You know?…
彩の国さいたま芸術劇場 13:00 彩の国シェイクスピアシリーズ『じゃじゃ馬馴らし』。圧倒的に変な人・ペトルーチオと、圧倒的に怖い人・キャタリーナの出会い。この作品で決まって取り沙汰されるオトコとオンナの問題を、もっと大きな「人間」の話で勢いよく…
サンシャイン劇場 18:00 2010年劇団☆新感線30周年興行《秋》豊年万作チャンピオンまつり『鋼鉄番長』。時事ネタ&35才くらい以上向けネタてんこもり。ダンスがもはや命がけな勢い。こんなアホやってるのが極めてハイレベルなキャスト・スタッフなことにふと…
サンモールスタジオ 14:00 Theatre Polyphonic『悪魔の絵本』。書くことについて、それから、何かを「上手に失うこと」ができなかった人についての物語。谷演出でない谷作品は初めて観たので不思議な感じ。あるシーンでゆるゆると「彼」の背に手を伸ばす岡田…
俳優座劇場 19:00 キャラメルボックス『シラノ・ド・ベルジュラック』。誇り高く痛ましい若きシラノ。ほとんど崩れ落ちそうになりながらも、膨大な言葉を巧みに操り続けるシラノ・阿部丈二。5年後、10年後にもう一度、彼のシラノを観てみたい。
八幡山ワーサルシアター 19:00 『Project BUNGAKU 太宰治』。カラフルでヴィヴィットでシャープな太宰×4(1本約20分)。中でも狂騒とシラケが腕組んで踊ってるようだった『人間失格』が大好き。制作の手際の良さにも惚れ惚れ。 実は今回扱われた作品群、触れた…
新国立劇場 19:00 新国立劇場『ヘッダ・ガーブレル』滑り込みで購入!Z席って素晴らしい。キャンセル待ち覚悟だったので自由時間ができたのも嬉しいのです。 新国立劇場『ヘッダ・ガーブレル』。渇いた笑いと鬱屈と。退屈した女の残酷なお遊びの顛末。益岡…
世田谷パブリックシアター 13:00 SePT『ガラスの葉』。痂の周りをそっと撫でるように、それをどうしようもなく意識しながら、それには決して触れないように、平穏に何気なく送る日常。ひとたび爪が引っかかればたちまち血が滲む、固まることのない傷。始めは…
代官山ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」 12:30 ARMs『愛すべき娘たち』。よしながふみとARMsの幸せな出会い。恐らくはARMsのメンツが抱く「感覚」が、この物語に、この生々しさに、驚くほどフィットしたのだろうなと思わされる。するどくやさしく愛おし…
パルコ劇場 19:00 パルコ『ハーパー・リーガン』。シーンの一つ一つが、一枚の静謐な写真のよう。彩度を落とした、鮮明な。ちょうどあのチラシ写真のような。劇場中が心静かに集中し続ける140分間。 「何もしない」芝居ができる人は、本当に力のある俳優なの…
東京芸術劇場 小ホール1 14:00 NODA MAP番外公演『表に出ろいっ!』。実は別の物の番外でもありました。野田・中村の両氏がもう死ぬんじゃないかってくらい動くわ喋るわ!あんたら幾つだ!そして暴れまくる二人に挟まれても軸をぶらさない黒木華。めちゃくち…
帝国劇場 18:30 ひょんなことから『エリザベート』へ。生まれて初めて観ます(って書いてしまうほど再演しているのがまた凄い)。 帝劇です。おお、オケピが見えるぞ。帝劇経験値(ってあるのか?)が低いのでロビーも客席もなにもかも新鮮。グッズ量にたまげる…