水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Theatre劇団子「もう一つのシアター!」

紀伊國屋ホール 19:00 Theatre劇団子『もう一つのシアター!』/有川浩が劇団子をモデルにして書いた小説『シアター!』を当の劇団子が舞台化。その経緯自体が入れ子構造のようで面白い。登場人物そのままにオリジナルストーリー、時系列では『シアター!2…

「大人は、かく戦えり」

新国立劇場 小劇場 14:00 シス・カンパニー『大人は、かく戦えり』穏やか、誠実、丁寧、友好的。そんな凪いだ海のようなオトナとオトナの話し合いも、ハタから見れば行き違いと隠したホンネと「イラッ」だの「カチン」だのが積み重なる不穏な現場であります…

新派「日本橋」

三越劇場 11:00 新派『日本橋』はじめての新派。台詞が速すぎず遅すぎず、的確な間でかちりかちりと決めてくる。隙のない所作。品の良いエンタメ精神。そして何より、どこか安心するようなその空気感。明治の壮士芝居から数えて123年、劇団新派から数えても6…

「ろくでなし啄木」

東京芸術劇場中ホール 19:00 『ろくでなし啄木』遠く過ぎ去るあの一日、思い出の中のあの一夜。なのになぜだか思い返すと、どこかになにかが引っかかる。推理モノ好きは構成が分かった時点でもうワクワクしそうな。芥川の某作品を思わせるミステリアスな雰囲…

葛河思潮社「浮標」

神奈川芸術劇場大スタジオ 18:30 葛河思潮社『浮標』プレビュー。息がつけない熱量。七十年前に書かれた言葉の力強さが、隔てた時をものともせずに白熱する。肉体から出た言葉が迫って来る。誠実に誠実に、痛いほどの実感とともに。 美術。やる側としては苛…

「十二夜」

シアターコクーン 13:00 シアターコクーン『十二夜』 砂に埋もれた難破船は、思い出を抱いてねむる。どこか遠くから、音楽が聞こえる。 前半で「?」、後半で「!」、クライマックスで「!!!」。ものがたりの息づく美術。瞬間の色、形、が一枚の絵のように、…