水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

シェイクスピア

オックスフォード大学演劇協会「ロミオとジュリエット」

2015.8.22. 13:30 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール ・ロミオほか数人の男性役を、女性が演ずる女性役とした上演。演出意図としては、戯曲で描かれる各種プレッシャーがほぼ効果を成さない現代において、新たなプレッシャーとして同性愛が取り入れられたとの…

RSC Live「リチャード二世」

イオンシネマ 19:00昨年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで上演された作品を映画館で。 先ほど終了。こ、こんないいものがあと一度しか上映ないなんて…とジタバタ。予習ゼロで行ったのだけれど、あらすじ・キャストスタッフ情報の乗ったペーパー…

「ヘンリー四世」

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 13:00 ポスターにいるのは勿論メインの二人なのだけれど、個人的には、誰よりも木場勝巳の存在に引っ張られ続けた。ぶれない間合い、複雑な台詞を2階席の最後列にも確かに響かせる声。囁きに劇場中が耳を澄ます、美しい瞬…

華のん企画「リチャード三世」

あうるすぽっと 13:30 華のん企画『リチャード三世』/リチャードは幾度も、「醜い左手」をぎゅうと抱きしめる。彼のただひとつの拠り所、ただひとりのともだち。子どものためのシェイクスピア・シリーズ。柔らかい手触りと抑制の利いた演技のなかに浮かぶ混…

柿喰う客「絶頂マクベス」

シアタートラム 14:00 柿喰う客『絶頂マクベス』/マクベス史上初(かどうかは不明)の、丁寧語執事眼鏡系マクベス。妻とともに使用人の服をまとった彼の姿は、ビジュアルだけに留まらない「労働者マクベス」。鬱屈した彼が抱くものは野心というより、哀れな…

柿喰う客「悩殺ハムレット」

シアタートラム 14:00 柿喰う客『悩殺ハムレット』/女体シェイクスピアシリーズ第一弾(予定)。オール女優のハムレット。舞台からはみ出る溢れ出るこぼれる女優愛。チョイ役でさえも濃ゆい芝居、そして痺れるビジュアル。90分間のイケメン女優祭。 大胆に…

華のん企画「冬物語」

渋谷区文化総合センター さくらホール 14:00 『冬物語』終幕の出来事を、かつて私は極めて現実的に考えていた。けれど最近、あれはほんとうに、現実を超えた出来事が起きたのだと捉えても良いのではと思うようになった。真っ白な奇跡を前に、リオンティーズ…

東京シェイクスピア・カンパニー「ハムレット」

シアターイワト 15:00 東京シェイクスピア・カンパニー『ハムレット』/ハムレットが、ひとり、ふたり。分裂し入れ替わり台詞を分担するハムレットたち。「対外的な」彼と「本心の」彼で分かれているように見えたが、あるいは別の意図があるかもしれない。 …

「十二夜」

シアターコクーン 13:00 シアターコクーン『十二夜』 砂に埋もれた難破船は、思い出を抱いてねむる。どこか遠くから、音楽が聞こえる。 前半で「?」、後半で「!」、クライマックスで「!!!」。ものがたりの息づく美術。瞬間の色、形、が一枚の絵のように、…

東京演劇集団風「ハムレット -to be or not to be-」

レパートリーシアターKAZE 14:00 東京演劇集団 風『ハムレット -to be or not to be-』グルグルと動かされるショウケースのようなセット、白い少年たちと黒い男たち、人ひとりがすっぽりと収まる水の満たされた水槽。目に焼きつくビジュアルがそこかしこに。…

明治大学文化プロジェクト「夏の夜の夢」

明治大学アカデミーコモン 18:30 明治大学文化プロジェクト『夏の夜の夢』キャストスタッフ共に経験者/未経験者入り乱れ。で、この安定感と勢い。職人パートは貫禄すらあり。いのうえひでのりか森山未來か…な身体能力とギャグセンスのボトム、良い声を活用…

彩の国シェイクスピア・シリーズ「じゃじゃ馬馴らし」

彩の国さいたま芸術劇場 13:00 彩の国シェイクスピアシリーズ『じゃじゃ馬馴らし』。圧倒的に変な人・ペトルーチオと、圧倒的に怖い人・キャタリーナの出会い。この作品で決まって取り沙汰されるオトコとオンナの問題を、もっと大きな「人間」の話で勢いよく…