「ガラスの葉」
世田谷パブリックシアター
13:00
- SePT『ガラスの葉』。痂の周りをそっと撫でるように、それをどうしようもなく意識しながら、それには決して触れないように、平穏に何気なく送る日常。ひとたび爪が引っかかればたちまち血が滲む、固まることのない傷。始めはその不穏さに身をすくめ、やがてそのいとおしいかなしさに、息を凝らす。
- 演出の白井晃が「泣いちゃいそうみたいな感じなんですよ」と言っていた*1のが、分かったような気がした。生きるために、生きてゆく心を守るために、彼らはその方法しか知らない。できない。彼らと、笑って楽しい世間話をするわたしと、一体どこが違うだろう。
- あ、劇場ツアーにも参加してみました。想像以上にあちこち見せていただけて、終止ワクワクしっぱなし。舞台に関わる人じゃなきゃ生涯目にすることのないような物だらけ。スタッフの皆様がまたざっくばらんな雰囲気で(笑)質問等しやすかったのも嬉しい驚きでした。しかし装置…まさか○動だったとは。
*1:e+ Theatrix! Pick Upインタビュー http://etheatrix01.eplus2.jp/article/157728537.html