Arts Fusion in KANAGAWA Part.2「リボンの騎士 鷲尾高校演劇部奮闘記」
神奈川県立青少年センターホール
14:00
- 『リボンの騎士 鷲尾高校演劇部奮闘記』/作・演出は横内謙介、出演はオーディションで選ばれた10代〜20代くらいの面々+扉座。オーディションメンツは演技経験があったりなかったり。手塚治虫の『リボンの騎士』が大好きな高校生と、彼女が所属する演劇部の物語。
- 以前、厚木の市民劇『リバーソング』でも感じたことだけれど、こういうプロデュース的な公演での横内謙介の「キャストを誰一人ないがしろにしない」姿勢と手腕にはただ瞠目。今回も総勢46人のオーディションメンバーが、決して無理なくそれぞれ輝いていた。
- 演技経験問わずのオーディションとはいえ、やはりメインキャラは大体経験者だったのだけれど、中で「演劇部一年生唯一の男子」役の男の子が、滑舌も台詞回しも不慣れな感じなのに逆にそれがいい味を出していてなんだか好きでした。
- また横内謙介が、その「不慣れさ」も含めて掬い上げて、なんともいい役割を宛てていて。内容的に、手塚キャラが次から次へと出てきてワクワク。まさかのヒョウタンツギに笑った。演じ手(持ち手?)もどことなくヒョウタンツギっぽい感じ(?)の方で。
- 観に行ったのは偶然、千秋楽。しかも最前列。カーテンコール、涙でグシャグシャになったキャストと向かい合いながら思う。願わくば彼らが、これからも演劇を愛してくれますように。そうでなくてもこの公演が、何かの糧になりますように。