「NOISES OFF」
あうるすぽっと
13:00
- あうるすぽっとタイアップ公演シリーズ『NOISES OFF』/一幕目のテンポが妙に遅いのがつくづく残念ながらも、休憩挟んでからはいい勢い。凄まじいト書き量だという「オモテ」と「ウラ」の同時進行、絡み合いもつれあい大騒ぎなのです。
- 基本的に「本物のミス」が許されない構造、やる側の難易度は推して知るべし。観る側も(特に一幕)要集中。余裕を無くした二枚目役が妙にハマる山口馬木也、繊細芝居が愛おしい成河、土下座して謝りたくなる迫力の小島聖。藤木孝の自由さはもはや役なのか素なのか。
- 脚本がいかにも「コメディ」だからこそ、観ながら不意を突かれた、閉塞感や居心地悪さや思わぬ苦さ。パンフレット、演出・千葉哲也の言を見て納得。「コメディにするつもりはありません」。そういう意味では、確かに新しいタイプの『NOISES OFF』。