第三舞台「深呼吸する惑星」
紀伊國屋ホール
19:00
- 第三舞台『深呼吸する惑星』/初めて観たのは、近所の大学で劇研が上演していた『天使は瞳を閉じて』。それと前後して『朝日のような夕日をつれて』を戯曲で。数年前、同作舞台中継の再放送をTVで。私は第三舞台と、そのたった三点でしか出会わなかった。
- 遊◎機械のときと似てしまうけれど、第三舞台は、演劇と出会った頃にはもう、彼らの駆け抜けた痕跡があるばかりだった。周囲に話してくれる人はいない。目にしたのは覚えたてのインターネットの世界に浮かぶ、彼らを愛した人々の、熱を持って煌めく記憶と記録。
- ロビー。客席。連れだった人たちのささやき交わす思い出の断片。一つの劇団の復活を十年間待つということ。そういう「時間」を私は、まだ知るすべもない。こんばんは。お邪魔します。懐かしげな空間でひとり、息をつく。それ全体を確かな観劇体験として記憶する。