水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

宝塚宙組「天使のはしご」

日本青年館
15:00

  • 宝塚星組『天使のはしご』/ジェーン・オースティン高慢と偏見』を原作にしたミュージカル。宝塚観劇自体がまだ数えるほどしかないために、芝居本体より「宝塚の世界」に触れた感が強し。前の観劇ではほぼ女性客のみだったが、今日は男性客もちらほら。年齢層も広い。
  • 恥ずかしながら『高慢と偏見』を真面目に読んでいないので、細かい改変個所等は分からず。NHK歌謡ショーを思わせる編曲に度肝を抜かれつつ、けれどこうした「安心して聞ける」音楽こそ秘訣なのかもと思ったり。予想外や斬新は、刺激的だがくたびれる。そこで、くたびれない娯楽。
  • そしてミュージカル化、宝塚化にばっちり耐えうる、「恋愛もの鉄板・口下手ツンデレ系」ダーシーさんの威力たるや。後半、リジーと会話が続かないシーンは恐らく劇場中がニヤニヤしながら見守っていたものと思われます。しかしなにぶん台詞が少ないので、やる方の難易度は高そう。
  • 他、(娘のための)婚活おばさまと化していたベネット夫人や、もう一歩踏み込んだら小劇場系になりそなキモウザイ芝居(褒め言葉)を繰り広げるコリンズ牧師がインパクト大。際立って美しかったウィカムのダンス、透き通るようなジョージアナの声など、一人一人の魅力が見える構成。