2012-08-14 「三谷文楽 其礼成心中」 三谷幸喜 パルコ劇場 14:00 カーテンコールで起きたある拍手に、人の「何かを何かとして見立てる力」の強さを思う。わたしたちは条件さえ整えば多分、例えば一脚の椅子でさえ「ひとり」として扱い、信じられる。この不思議な習性はもしかしたら、神に舞を捧げていたような遥か古代から、人に自然と備わっているのかもしれない。 文楽は殆ど観たことがないのですが、それでも「〇〇をみる〇〇〇〇」の構図には言い知れぬ衝撃を受けました。しかも一種のパロディなのに、大夫も三味線も人形遣いも人形も本物でしかない(というか本物がやらねばそもそもパロディにならないかも)という謎の状態。