タクトプレイ・プロジェクト「パパ、アイラブユー!」
駅前劇場
15:00
- タクトプレイ・プロジェクト『パパ、アイ ラブ ユー!』/全ては笑いのための駒、俳優陣は一点のミスも許されない正確無比な芝居を要求される、見れば極楽やりゃ地獄(たぶん)の劇作家レイ・クーニー。を、客席数約160席の駅前劇場で見られるというちょっとした贅沢。
- とにかくホンが笑えるように作ってあるので、どうやったって可笑しい。だからこそ、ところどころ芝居が過剰だったり、劇場の大きさに見合わない大声(主にローズマリーとジェーン)に耳が痛くなったりしたのが勿体ない気がしてちと残念。
- 要となるデーヴィッド&ヒューバートは大内厚雄&唐沢龍之介。人間的に大変アレながらどこか可愛げのあるデーヴィッドと、いかにも温厚なお人好しヒューバートでした。大内さんは舞台の隅でときどき、悟りを開いた人のような顔になっていらした。芝居なのか疲労なのか。
- レイ・クーニーは、2004年にパルコプロデュースでも『It Runs In The Family』を観る機会が(邦題が違うだけで『パパ、アイラブユー』と同一戯曲)。あの時はル・テアトル銀座。ルテ銀と駅前、同じホンをこれだけ規模の違う劇場で観たのは初めてだったので、それも面白く。