「ファンファーレ」
シアタートラム
14:00
(観劇直後のツイート)
- ファンファーレ、メモ。世界観や楽曲や美術がきらめいている、だけに、そこに覆いかぶさる圧倒的に巨大な惜しさ勿体なさ足りなさにのたうち回りたい心境。もーっ!たーい!なあああい!!
- 全く関係ありませんが、柴幸男はいしいしんじの『麦ふみクーツェ』を劇化できそうな気がする。
(後日のツイート)
- 『ファンファーレ』/トラムの小さな空間を生演奏と歌とダンスが包み込む、ファーレという名の少女のものがたり。おとぎ話を思わせる世界観、色とりどりのがらくたでできたような美術、何より好きだったのは劇中曲「うたえば」の、巧みな仕掛けとことばとメロディの美しさ。
- ではあったのですが、全体としてはむしろそれら長所よりも勿体ない部分の方が大いに目立ってしまった印象。物語の基盤となる独特な世界観や人々の心の流れを伝える描写がなんとも少なく、こちらの胸に積み上げがないままどんどん話が進んでしまう感覚。常に、何か足りないような。
- 演奏と歌のボリュームの関係か、歌詞がかなり聞き取りづらい歌があったのも残念。前述の通り世界観やキャラクターはきらめいていて、一種類の台詞が豊かだったポリ夫や、納得の美声カレーライスさん、しなやかな身体のちいさなファーレなど素敵だっただけに、も、もったいない。