2012-10-08 「樹海 -SEA of THE TREE-」 ル・テアトル銀座 14:00 『樹海』10月8日(月)/書き込みの薄い脚本とメリハリの薄い演出が相まって、言いたいことは了解、の先がない感。脚本は特に前半が薄く、四人の人格がどうも見えてこないままプレゼンテーションが始まってしまい、更にプレゼンの内容でもキャラが厚くならないというションボリな状況に。 全体に人物が、物語を進めるためだけの駒のように見えてしまった(四人しかいないのに!)。演出の方もル・テアトル銀座の比較的広い空間が縮められるでもなく埋まるでもなく、すかり、すかり。プレゼン場面を筆頭に、まるで何かに遠慮したかのように少なく小さい、舞台上でのアクション。 台詞の説得力と、グダってるのに何言ってるかなんとなく分かる謎技術で場を引っ張る井之上隆志。彼のグダしゃべりに綺麗に合いの手が決まる岡田達也のナイス呼吸。石井正則は爆発する芝居が良く、瞬発力が足されたら大変面白そう。佐藤めぐみは(脚本の為でもあるのですが)ちょと一本調子。