水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」

2020.1.18

17:30

 

福岡サンパレス ホテル&ホールでの大千秋楽公演を映画館のライブビューイングで。

 

・メモ。『舞台 刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち』千秋楽ライビュ鑑賞。前見た初期2作品より構成の密度が上がってギュッと3時間。LV会場の空気を肌で感じられてよかった。次回公演発表で会場から悲鳴(歓声)が上がってグッと。ああいうとき、出来事だけでなく空間が共有されることにも意味があるんだろうな。 

・後悔を軸にドラマがうねる歴史改変ものに弱く。あとヒトがヒトでなくなる設定に弱く。急所を突かれました。はい。
そしてあの速度の殺陣をあんなに観られるプロダクションて他ではもはや新感線くらいでは…(※他を知らないので適当言っています)ぐりぐり動く装置を駆け回っての殺陣殺陣そして殺陣。

・わけても一色洋平as岡田以蔵。追い詰められた狼か生ける炎かというような凄絶な動き。悲鳴にも似た叫びをあげて殺すためだけの刀を振るう人斬り以蔵。殺陣の凄さだけでなく全身から出る存在の悲しさがたまらず。このとんでもないものを観たぞ…という感じ、『天日坊』の中村勘九郎の法策を思い出す。

・刀ステ勢の友人から「今度は岡田さんが龍馬だよ」と釣られて過去作履修からの今回。作演の末満さん直々の希望によるキャスティングと聞いてわあファン喜ぶね的なノリでいたら「岡田達也である意味」が強くて、す、末満さん…!龍馬、というより『また逢おうと竜馬は言った』の龍馬が必要だったんだ。

・あ、俳優を舞台の上に出したまま装置をぐりぐり動かしてパズルのように組み替えて場面転換するタイプの作品て多いけれど、今回その演出自体が別の仕掛けにもなっていて一種のアハ体験でした。たぶん一度しか使えないインパクトある奇想。