水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

英国ロイヤル・バレエ団「The Metamorphosis」(2013)

Youtubeでの期間限定配信

 

・英国ロイヤル・バレエ団『変身』ダンスわかるかな…と思いつつ気付けば一気に。白、黒、と僅かな色彩。世界から切り離されるほどに汚れていく部屋。
3人家族、と決めてしまったかのようなテーブルを囲む動きと、彼が実際のところ「何」だったか分からなくなるようなグレゴールの最後の姿に抉られた。

・こんなん見てしまってすぐ寝るとか無理ですわ…お茶を飲みます…。ダンス全然慣れてないんだけれど思い切って見てみて良かった。

・なんだか、ずっと悲しかったな。冒頭、まだ何も起きていないザムザ一家の昨日とほとんど変わらない今日が三度繰り返されるシークエンスからずっと。

・本筋とまったく関係ないんですが、こうしたダンス公演でスーツに眼鏡のような「平凡な」格好の人がスッ…とダンサーでない人間には不可能な動きをしはじめると(擬態が解けた…!)的な動揺がある。自分がダンスそのものを本当に見慣れてないせいだと思う。

・人体に対する「畏れ」的なものが呼び覚まされるというか。ふだん人体だと思ってるものは極めて限定されたバージョンで本来の可動域と稼働パターンこれだぞ、と急に突きつけられた心持ちになるというか。