水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

「The Scarlet Princess」

2020.6.20

14:00

シビウ演劇祭でのプログラム(録画)

 

・シビウでの配信『スカーレット・プリンセス』視聴終。元の桜姫東文章を未見であらすじ頼みだったのと後半近くまで英字幕出せることに気づかなかったのとで解像度の低い受け取りしかできていないんだけれど、見てよかった。プルカレーテの舞台の人々、絵にしたいような陰惨さと美しさと滑稽みがある。

・ラスト、別人のように事務的に「復讐」をこなす桜姫の呆気なさ。ずっと全てを見ていた武者は「イエ」だったのだろうか。累々と横たわる死者たちの向こうに建つもの。

・ほぼ全て? の役柄で白塗り+男性役が女性、女性役が男性だったんだけれど、あの感じ、なんて言えばいいんだろう。身体の形の差が際立つような瞬間と、それらが一切無効となって意味を成さなくなるような瞬間が両方、ときに同時にやってくるような。

・知識がなさすぎて予習した原作あらすじと異なっている部分が台本にバージョン違いがあるのかプルカレーテの脚色なのかも判断がつかないという。

・清玄/釣鐘権助のOfelia popii、なにげない動きから見てとれる身体の利きっぷり、哀れさと暴力性。来日公演のサイト確認した感じ、このカンパニーがそのまま来る予定だったのかな。生で観てみたかった。