水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

キャラメルボックス「ヒア・カムズ・ザ・サン」

サンシャイン劇場
19:00

  • キャラメルボックス『ヒア・カムズ・ザ・サン』/ハーフタイムシアター二本立ての一本。こちらは新作。見えてしまう男と、見えること/知ること。いつもの明るさの向こうに、確実に高まってきている苦み。解決しない物語と、その上での救い。変化の兆しを思う。
  • 成井豊が描く人物は、特に男は、コミュニケーションに不器用だ。普段は陽気に、時には高圧的なほどに饒舌な一方で、全身全霊をかけるような努力をしてようやく、心の奥に抱えるものを、たった一言、口に出せる。そのアンバランス。その昏さ、かなしさ。
  • もう一方の作品とは真逆の、大きく広がる抽象的な装置が美しい。西川浩幸のために書かれた役は、急遽代役となった岡田達也が。偶然にも、新しいタイプの父親像が現れたようにも。西川さんの快復と、二作品主演となった岡田さんの無事完走を願いつつ。
  • あのスタイルの演技がキャラメルボックスキャラメルボックスたる由縁なのだろうな、と思いつつ、特に最近の作品では、そのスタイルを外したほうが逆にハマるかも、と感じること度々。しかし劇団カラーに関わることですし、難しいのだろうな、とも。