水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

「モリー・スウィーニー」

世田谷パブリックシアター
13:00

(観劇直後のツイート)

  • モリー・スウィーニー』勢い任せにフライング一言。あとでまたきちんと書きます。 ライス医師の訛りを、文字では表せない、「いわゆる訛り」でもない「話し方」で表現する方法に目からウロコ。翻訳と演出が同じ人間だからできる投げ方というか、信頼。

(その後のツイート)

  • シアタートラム『モリー・スウィーニー』/登場人物は3人、ほぼ全編モノローグ。終止、極めて直接的に「観客へ向かって」語られる。モリーとフランクとライスから話しかけられ続ける2時間強。耳にするのは、盲目のモリーを巡って起きてしまった一つの出来事。
  • 幕切れ前の数分間。劇場は闇に包まれる。ほんとうの闇。話し続けるモリーの声が聞こえる。声は遠く近く、こちらに踏み行って動いている。声が近づく。手を出せば触れるほど近くで気配がする。左肩に、モリーの手が柔らかく触れる。そして遠ざかる。何故だろう、涙が出た。
  • こちらに語りかけるスタイルや幕切れの演出、モノローグの一部を割台詞にするアレンジなどは翻訳・演出の谷賢一による。ダイレクトに「伝える」センスは例えば、小林顕作を野放しにしちゃう方針にも表れ。奥多摩とか反則。それでフランクとして成立しているのがまた凄い。
  • フランク・スウィーニー(小林顕作)について何か一言で表したいと思い、あげく出てきたのが「歩くインタラクティヴ」。いや、人みな全てインタラクティヴなのは承知しつつも、結構かっちり劇中人物しているのに「こちらと直にやりとりしちゃってる感」が半端じゃなかった。なにあれ。