水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

「国民の映画」

パルコ劇場
14:00

(観劇直後のツイート)

  • 今日は珍しく、家族と観るためにチケットを取った日だった。父はつい数日前、宮城から帰ってきたばかりだった。父も、母も、私も、迷ってそして、行くことを決めた。
  • 開演前、三谷幸喜が挨拶をした。今、上演することも上演しないことも、どちらも正しい決断です、と彼は言った。僕たちはやることにしました、と。父は終演後、僕も同じようなことを考えていた、と呟いた。観ることも観ないことも、どちらも正しい決断だと。
  • 上演することにした彼らと、観ることにした私たちはそうして今日、劇場で出会った。客席にはそういう出会いが、色々な形で、人の数だけあったのかもしれない、と思う。
  • 『国民の映画』、いい作品でした。2月から感想が滞っているのでまずそっちから追いつかないといけませんが、いま観て良かった。
  • 一つだけ。段田さんが醸し出す「どうにも人間的スケールが小さそうなおじさん」的雰囲気は、もはや神業の領域な気がしてきた。小役人!どう見ても小役人!(誉め言葉)
  • 緞帳が降り、明かりもついていない舞台の上に、三谷幸喜はてくてくと、何気ない様子で歩いて出てきた。驚いたり微笑んだりする気配が客席にあって、それから拍手が起きていた。そういえば、ご本人を生で拝見したのは初めて。よく通る穏やかな声が印象的だった。

(その後のツイート)

  • 国民の映画。散らばった言葉が、しこりのように残る。刻み付けられるような、示唆的な、象徴的な。