DULL-COLORED POP番外公演「プルーフ/証明」
2014.5.31
13:00
サンモールスタジオ
・谷賢一翻訳・演出版、再々演。初見。観てよかった。観られてよかった。灼けつくような痛みをもって触れ合う人々、澄んで横たわる数学の世界。戯曲もそして演出も、シンプルで、身近で、強靭な、四人の会話劇。
・劇作家・演出家が翻訳から手がける強みを思う。世界に齟齬がない、というか。何気ない言葉なのに、詩のように聞こえる瞬間が何度もあった。ロバートの語る、彼の愛する風景、知らないはずなのに、愛おしさに溢れていてたまらなかった。
あの文章は、あの人の愛する世界を、あの人のやり方で記述したもののように思えてならない。音となって響くそれは、ひどく悲しく混乱し、それでもどこか澄んでいた。
・書きはじめたらどうにかなるかと思ってやってみたけれどどうもうまくいかない。よかったなあ、よかったなあ、というのを反芻するばかり。