水平線ログ

主にTwitterでの観劇感想ログ置き場です。ほぼ箇条書き。 ただいま抜けていた2016-2020のログを少しずつ転記中。

マームとジプシー「ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。」

三鷹市芸術文化センター 星のホール
19:30

  • マームとジプシー『ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。』今まで観たのは『20年安泰。』参加時の短編だけだった。リフレインそしてリフレイン、ぶれて拡散する語り、重なる時間瞬間記憶、潤むけれど零れはしないそういうバランスで震えるセンチメンタルな言葉。
  • その鮮烈な印象を抱いたまま観逃し続けて二年、今回。基本的な要素はあの頃のままで、言葉の切り方も「、なー。」もあの頃のままで、ただ、そこに、もはや執拗なまでのリフレインで酷使される高速の身体と音が、加わっていた。
  • 白状すると私はそのために、すっかり置いていかれてしまったのだった。今や俳優の制御を越えた不安定な身体、聞き取れない台詞。溢れて零れたセンチメンタル。記憶の中の静謐なリズムは、何かを死に物狂いで掴もうとするような荒々しさに変わっていた。
  • 感想・評をぱらぱら見るに、もしかしたらこの劇団が転換する/を迫られている/を予感している/を模索している、そういうときを今回観たのかもしれない。あの鮮烈な方法論を前にして。とはいえ観劇二回の身なので、ただただ推測。